Cafetin De Buenos Aires

History

タンゴの名曲よりいただきました。  
Cafetin de Buenos Aires (1948)

幼いころからずっと見ていたんだよ。
外からずっとね。
あの頃君は僕にはとても手の届かない存在だったね。
だからいつも冷たい青いガラス窓につぶれるくらい鼻を押し付けて中を見ていたんだ。
後になってもその冷たさは残ったままだった。
僕がまだ小さかった時、隠れてタバコを学んだのもそうだし人生の本当にあらゆることを君から教わったんだ。
自分の夢に信念を持つように、だとか
愛に対して希望を持つように、と教えてくれたのも君だったね。

僕は人生で様々な人に会ってきたが、君だけだったよ。
つくづく母に似てると思ったのは。
そんな貴重な存在を忘れることができるはずがないさ。
現にこんなに苦しんでるじゃないか。
ああ、愛しきカフェティン・デ・ブエノスアイレス。。。
教養もあり、また向こう見ずなところもあるところが本当に素晴らしいと思ったよ。
君をみながら人生の哲学、
さいころ、賭け事、さらには自分のことを顧みない残酷ささえも学んだんだ。

君のおかげで、僕の時間を活気づけてくれる多くの素晴らしい友を得た。
空想家のホセや、未だ君の復活を信じて待ち続けているマルシアル、やせっぽのアベルはもういないが今でも僕の道しるべとなっている。
ある日の夕方、もう誰も訪ねてくることのない君の店の机で、そっと失望にくれ涙したんだ。
そこで胸の痛みが芽生え、 この何年かの出来事を記憶の彼方に葬り去ることにしたんだ。
その時悲痛に打ち勝とうとするのはやめ、
なすがままに身を委ねることを決意したんだよ。

歌詞:Enrique San-tos Discepolo

1948年Taniaが指導し、Anibal Troilo オーケスタとその歌い手Edmundo Riveroによって広められた曲。